TWIN REVERB 修理 その2

6月ですね。

とてつもなく暑いですね。

夏ですね。

前回に続いてTWIN REVERBの修理です。

今回はJBLのスピーカー搭載なんでめっちゃ重いっす。

症状はトレモロ動作しない、リバーブ端子割れ、オーバーホールです。


まずは音出しテスト

1...トレモロ動作しない(つまみ上げていくと音が歪んで小さくなっていく)

2...リバーブ端子割れ

3...出力音が小さくつまっていて少し歪んでいる

では分解しましょう。



シャーシ内部とシャーシ裏面のコンデンサ。

製造時のままのコンデンサ、穴あいてますね。交換です。

交換完了。ここはとにかく最初にチェックする箇所です。

この状態で一度音出しテスト→かわらず音がつまって歪んだまま。

では回路を点検していきましょう。


まずみるのは各部に適正電圧がかかっているか。

電源ON、スタンバイOFFでバイアス電圧チェック。


いきなりあきませんでした。

通常の半分くらい(通常はだいたい-45くらい)しかバイアス電圧がかかっていません。

ひとつづつ部品をはずしていって点検していくと、バイアス調整用ポットがおかしいのでポットを分解修正。

正常になりました。

そして再度音出しテスト→ちゃんと出た(∩´∀`)∩

さてこれからですよ。

電圧は正常、シャーシ内部回路目視チェック←重要です。



抵抗が劣化して抵抗値がだいぶずれてるので交換(前回の記事にもありましたね)するのと、回路ボードにカビや汚れが付着して分解清掃を行う必要があります。

ボード裏面。

そしてボード取り外して部品も取り外し。

だいぶ汚れてます。

回路ボードをスチールウールでみがいてアルコールできれいにしてから部品と配線付けをしていきます。

バイアスと高圧のボードも汚れがひどかったのでこちらも同様の処置。

ビフォーアフターの図。

そして組み込みへ。

パワー管まわりの抵抗もかなり劣化して抵抗値がずれてるので交換してます。

この状態で音出しテスト。

めっちゃえ~音してるし(笑)

ここからさらにこまかくチェックしていきます。

まずはVOLPOTのガリ。

接点復活剤でクリーニング→少しガリが残ってるので分解清掃。

時々ジャリジャリってノイズが出て音が小さくなったりする→プリ真空管をさわると症状発生→真空管交換しても同様→真空管ソケット不具合により交換。

そして音出しテスト→ノイズもなく音もしっかり出るようになりました。

トレモロ用フォトセルも交換して正常に動作しています。

後は、スピーカー周りとリバーブのチェック。


修理点検と同時に掃除もします。

まずはリバーブユニットのチェック。

リバーブユニット側の端子が緑青でくすんでる場合が多いのでピカールで磨いて接点復活剤を少し塗布してクリーニング処置。

そして清掃とスピーカー止めナットが緩んでるので増締め処置。

それからお預かり時の症状のリバーブ端子破損部分を交換。


この部分ですね。

リバーブユニットからシャーシに接続する端子に亀裂がはいっていて動かすとリバーブがかからない症状が発生していました。交換です。

そしてシャーシ組み込み音出しテスト。

ノイズもなくばっちりです。



交換した部品類です。

真空管は交換されていて劣化もありませんでした。

いや~

疲れましたね。

その後長時間つけっぱなしにしてテスト。

ノイズも発生せず安定して動作してるので修理完了。

お疲れ様でした(/・ω・)/



ユミタ電子楽器リペアリング

大阪府守口市にて大阪を中心に幅広く電子楽器の修理を行なっております。主に楽器用ギターアンプ、ベースアンプ、シンセサイザー、エフェクター等古い機材やどこに問い合わせすればいいのか迷うアンプなどございませんか? 点検修理承ります♪集配便あります♪

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