Mesa Boogie DUAL Rectifier 修理
今回はDUAL Rectifierの修理です。
症状はガリが発生でお預かりしましたが、音出しテストしてみるとハムノイズ発生→だんだんハムノイズが大きくなってきて真空管が真っ赤になっていきます。
だいぶ熱いです
さっそく内部点検していきましょう。
真空管が真っ赤になるのは、バイアスが大幅にずれてる場合でコンデンサがショートしている場合が多いです。
4本のうち左端と左から2番目が真っ赤になるので片側が不具合ですね。
電源スイッチON、スタンバイスイッチOFFの状態です。
すでに11Vの差があります。
では、スタンバイスイッチを入れてみましょう。
だいぶかわりましたね。
テスターをあててるとこのコンデンサ(600V0.47μFのカップリングコンデンサ)がショートしてる場合が多いですが、今回はショートしてないので他に原因がありそうです。
とりあえず真空管をはずしましょう。
........ 水濡れ .....ぽい
パワー真空管ソケット部の基板に液体混入
って事ですね。
真空管ソケットを外してみると、少しわかりにくいですが基板面に水混入の後があるのと、ソケットまわり付着してるのでメタノールできれいに清掃して再度チェック
電圧改善されず→再度分解してソケットを外した状態でチェック→改善ヾ(´∀`)ノ
目視では判別できないけど真空管ソケットが悪さしてたので4ケ交換。
バイアス電圧も適正になり音出しテストしてると少しノイズが乗ってる。
プリ真空管12AX7の不具合と、再度基板を見てみると
プリ真空管ソケットにも水混入の後確認(少しですけど)。
というわけで、プリ真空管ソケットも交換しましょう。
なかなか大変ですが、無事交換終了。
改めて音出しとエージングテスト、機嫌良く元気に動作しています。
無事、修理完了です。
液体混入は大変っす。
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